中学3年生は、学年末テスト期間です。中学生最後の定期テストですので、気を抜かずにやり切りましょう。入試の勉強にもなりますから、結構あなどれません。
そもそも、入試にしても定期テストにしても、「基本をおさえる」ということがとても重要です。例えば数学では、正負の数の計算、文字式の計算、方程式、関数、角度など、小学校や中学1年生で学習したものが、大抵を占めています。
真木スクールに来ている生徒に、「2x+2xは?」と聞くと「4x」と正確に答えますが、「x+xは?」と聞くと、「x²」と答えてしまう子がいました。数字が含まれると正確に答えられるのに、数字がなくなると、加法や乗法の垣根をこえて、謎の回答をしてしまうのです。
これはまさしく、加法や乗法の基本が細かいところまで把握しきれていないという点があります。数字があればスラスラと出来ますから、全然わかっていないわけではありません。しかし、ちょっと状況が変わると、混乱し始めるわけです。混乱する原因は「基本に忠実でないから」ですよね。
それを防ぐためには、やはり「基本の問題を正確に解く練習」が必要です。スピード感はいりません。ゆっくり、仕組みを理解しながら解いていくこと。分かった気になってしまうのが一番恐ろしいことですので、その点はじっくりと見て行くことが重要だと考えています。まさしく「急がば回れ」ですね。
あとは「自信のなさ」もありますね。「本当にこの答えでいいのだろうか?」とか、「この解き方だったか、それとも……?」など、自分のしていることが正しいのかどうかで迷っている生徒もいます。演習量の違いもあるかとは思います。しかし、その子の性格として「慎重に行動するタイプ」ということも考えられます。危機意識を持つという点では重要なことなのですが、これがテストとなってくると、逆に点数に繋がらなくなってしまいます。それでは本末転倒です。考えた答えが、本来あっているにもかかわらず、慎重さが災いして書かなかったとか、もう一回やってみた(結果間違った)なんてなったら大変です!
ですので、そういう生徒には、ほかの生徒より褒めるようにしています。それは、自分の進んでいる道が間違ってはいないことを認識してもらうためです。特に、「正しい答えを出せたこと」を褒めるのではなく、「正しい解き方で進められたこと」に重きを置きます。それは、実際に解いたプロセスに自信がないがゆえに、答えが正しいのかどうかで迷ってしまうからです。すぐには効果は出ませんが、長い目で見たときに、少しずつ「これでいいんだ!」となってきている生徒もいます。
基本に忠実であること。そして自信を持つこと。この2点は、テストや入試に臨むのにとても重要です。それは1日2日で身に付くものではありません。長い期間を通して身に付くものになります。ですが、身に付いてしまえば、挫折を経験したとしても、立ち直り、再び進み出すことが出来ます。基本こそが勉強を制するといっても過言ではありませんね。
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